ユキコログ

1985年生まれ。2016年12月に1年間のカナダ・ビクトリアでのワーキングホリデーを終え、現在は中南米を気ままに旅行中。

『ばらかもん』は癒しスローライフ押しなだけの漫画じゃない

スローライフだったり田舎生活だったり、最近はそういうことがちょっとしたブームになってますよね。

 

おそらくこの漫画も、そのブームの要因のひとつだと思います。

ばらかもん 11巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

ばらかもん 11巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

 

 あっ、最新刊の表紙に主人公がいない…。

でもそれだけじゃない。

『ばらかもん』をただの癒し漫画だと思ってはいけません。いや、癒し漫画でもあるんですけど。

それだけじゃないんですよね。

 

 半田清舟(はんだせいしゅう)の成長物語

 ではまずさくっとあらすじをご紹介。

ばらかもん 1 (ガンガンコミックスONLINE)

ばらかもん 1 (ガンガンコミックスONLINE)

 

とある島に移住生活をすることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会暮らししかしたことのないそのぼっちゃん先生が、トラクターで公道をドライブ? 自分のうちが中学生のたまり場になる? 知人が玄関から入ってくれない…などの困難に立ち向かう(笑)ほのぼのアイランドコメディ!!

ざっくりとしたあらすじはこのとおり。

主人公の半田清舟(半田先生)はこの表紙の作務衣?甚平?姿のお兄さん。その手前の女の子は島に暮らす小学生の女の子、琴石なる(なる)

というか半田先生ってイケメン設定があったのか。知らんかった。笑

 

だってこの半田先生のキャラ、何ていうかとってもおバカなんですもん。

ネガティブ、世間知らずのお坊ちゃん、落ち込んだらめんどくさい。書道家である父の背中をみてきているので、そのコンプレックスも半端じゃない。どんくさいし、何かと世話をやきたくなるタイプです。私は嫌。笑

でも書道に関してはきちんと情熱もあって、努力を怠らない。ネガティブで少し他人を信じられない性質ゆえに、少しひねくれた解釈をすることもあるけど基本的には優しい、いい人。

 

そんな半田先生が、都会で生活していた時のちっちゃい価値観や世界から出て、人間的に成長していきます。

自分のことだけで精一杯だった半田先生が、子ども達に気遣いをみせたり、どんどんと周囲のことにも目を向けていけるようになっていく姿が描かれています。

…親戚のおばちゃんのような気持ちで読んでいますよ、私。笑

 

 

加速度的に面白くなっていく!

この漫画、話が進むごとにどんどんと面白くなっていきます。

登場人物も少しずつ増えていって、それがまたみんなひとりひとりキャラがたっていてそれぞれが面白い。

 

ばらかもん2巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

ばらかもん2巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

 

 

手前からタマちゃん、美和ちゃん、ヒロシ。

タマちゃんと美和ちゃんは、よくコンビで半田先生の家に押しかけてはいろいろやらかしてくれるんです。それがまた面白い。現在高3のヒロシの将来もそろそろ決着がつく頃なんですが、どうなるのかなー?

私が特に好きなエピソードは、9巻収録の町民体育祭です!

ばらかもん 9巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

ばらかもん 9巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

 

町民体育祭の花形競技・リレーの選手に選ばれてしまった若きイケメン書道家半田清舟。半田が人目を盗んで朝練に励む中、ヒロシは就活に、タマはマンガ執筆に、子どもたちは大人たちのフォローに大奮闘…! 大人気ハートヒートアイランドコメディ、みんながぎばる(頑張る)9巻登場!

 9巻のあらすじお借りしました。

それにしても、こんなにイケメンを押し出されると少しうっとうしいなあ。笑

 

リレーの決着がついた時、半田先生はこう言います。

オレは七ツ岳のために走ったんだ
一人で勝っても意味ねぇよ

(『ばらかもん』9巻より引用)

該当ページはリレーの結果のネタバレになってしまうのでありません。(このセリフもネタバレ感が否めないですが……!)

 

あの!自分のことしか考えられなかった半田先生が!

自分以外の誰かのために、自分の全力を出し切ってこう言うんです!

 

この頑張りのきっかけも自分以外の人の言葉がきっかけになりました。半田先生はこの島で、本当に大切な何かをたくさんたくさん学んでいきます。

 

 

少女マンガを敬遠している人にも読んでほしい

この漫画は絵柄もすっきりとしていて読みやすいです。キラキラした少女マンガ独特の表現が苦手、という方にもぜひとも読んでほしい!

基本的にはギャグ漫画なのであっさりと読めます。その中で、意外と熱くて時々泣けて。

 

嫌な気持ちになることがまったくない作品です。

本当におすすめです!