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ユキコログ

1985年生まれ。2016年12月に1年間のカナダ・ビクトリアでのワーキングホリデーを終え、現在は中南米を気ままに旅行中。

『働きマン』松方弘子たちの生き様は、自分をもう一度奮い立たせてくれる

残業の毎日に疲れた時や、人間関係に嫌気がさす時。

社会人として会社に属している自分は、ふとした時にいつも思います。

 

ああ!こんな仕事!辞めてやる!!って。笑

 

社会人として働き出して早8年。

こういう風に折れそうになった時、いつも思い出す女性がいます。

 

松方弘子の姿

 『働きマン』という漫画をご存じでしょうか。

働きマン(1)

働きマン(1)

 

週刊『JIDAI』編集部の女性編集者・松方弘子28歳独身。 弘子は編集長や上司や同僚たちと一緒に右往左往しながらもいい雑誌を作る為に日夜奮闘する。寝食を忘れ、恋人との逢瀬もままならず、ジレンマに悩み、誰かとぶつかり……。それでも弘子はいざ仕事モードとなると”男スイッチ”が入り『働きマン』となり、「30歳までに編集長になる」夢を叶える為、日夜働き続けるのだ!! 「あたしは仕事したなーって思って、死にたい」

 

記事タイトルの松方弘子という女性は、この漫画の主人公の名前です。2007年にテレビドラマが放映されているので、そちらで知っている人も多いと思います。

 

この漫画の見どころは、何といっても女性編集者の松方の仕事っぷり。

もう、本当に仕事を愛しているんだろうなってひしひしと伝わってきます。

残業で彼氏と会えなくても、陰口を言われても、家に帰れなくても。結婚して家庭を持つ友だちと分かり合えなくなっても。

時々人知れず泣きながら、それでも、辞めない。くじけない。

 

どうしてここまでできるんだろう?というのが、最初に感じた感想でした。

私も夢を叶えて仕事をしている人間の部類に入るひとりです。それでも、ここまで自分を仕事に捧げて生きることはできないです。

 

それと同時にこうも思います。

自分は、ここまで本気で仕事をした上で、今立ち止まってるか?

 

残念ながらできていないです。

自分なりにやっているつもりでも、それでも松方の姿をみてしまうと…。そんな自分を見つめなおさせてくれる女性です。

 

 

働きマンたちの姿

松方が所属する編集部には、さまざまな同僚がいます。

この漫画はある種スピンオフの集まりのような構成で、それぞれの登場人物たちの目線に立ったストーリーが展開されていきます。

 それぞれの登場人物の描写が本当にきちんとされているので、自分の姿に近い働きマンが絶対にみつかります。

 

その中のひとりが、松方の同僚のひとりである野川由美(由美ちゃん)という女性です。松方と正反対で女である自分を武器に戦う女性なんですが、これがおそらく典型的な女性からは嫌われる女性なんです。

でもこの由美ちゃんにも、考えて身につけて、磨いた武器がある。

それは、女である自分自身の存在そのもの。女である自分(由美ちゃん自身)にしか、できないことです。

 

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『ぶつかっちゃダメです』

『かわすんです』

(『働きマン』1巻より引用)

 

このセリフを受けて、松方は彼女をはじめて『女の働きマン』であると認めます。

 

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 (『働きマン』1巻206より引用)

 

このシーン本当にかっこいいんです。松方はもちろんのことながら、由美ちゃんも。

 

 

仕事とは、働くとは

この漫画は、この問いを色々な形で私たちに投げかけてきます。

明確な答えは松方も誰も出していないけど、きっとそれはそれぞれに違う答えになるんでしょう。自分の姿に近い働きマンはきっと出てくると言いましたが、それでもこの答えは誰とも違うものになると思います。

その登場人物と自分では、やっぱり似てはいても違う人だから。

 

仕事をする意味や働くことの理由がわからなくなった時、絶対に背中を押してくれる漫画です。

 

1回くらい、歯を食いしばって踏みとどまってみるのもいいんじゃないか。

松方弘子の生き様をみると、そう思わずにはいられなくなります。一度は読んで欲しいお薦めの作品です。

残念ながらこの漫画は2008年から現在まで休載中なんですが、これはこれで、最終回としても差し支えないんじゃないかと個人的に思います。

それくらいしっくりくるというか、不思議と希望がわく終わりをしているんです。

 

働きマン(4)

働きマン(4)

 

 現在既刊は4巻まで。